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派遣社員が再就職手を申請する方法とは?

2025.03.11
  • コラム

再就職手当の基本知識

再就職手当とは何か?

再就職手当は、失業保険の一環として設けられている制度で、離職後に新たな職場への就職が決定した際に支給されます。この手当は、派遣社員を含むすべての雇用形態の方々が対象となり、安定した生活への橋渡しを目的としています。経済的な援助を提供することで、求職者が次の職に安心して臨めるよう支援します。

派遣社員が再就職手当を受けるメリット

派遣社員が再就職手当を受けることの大きなメリットは、職種を問わず、安定した収入への移行期間に経済的な支援を得られる点です。特に短期間での契約更新が多い派遣社員にとって、この手当は次の職場を見つける間の金銭的な不安を軽減します。再就職に向けての準備期間においても、心理的な安定を提供する重要なファクターとなります。

再就職手当の申請方法

必要な書類と手続きの流れ

失業中に再就職が決まった場合、条件を満たせば「再就職手当」を受け取ることができます。この手当を申請するには、いくつかの書類を準備し、決められた手続きを行う必要があります。

1. 必要な書類

再就職手当を申請する際には、以下の書類が必要です。

  • 再就職手当支給申請書(ハローワークで受け取る)
  • 雇用保険受給資格者証(失業保険の手続き時に交付される)
  • 就職先の雇用証明書または雇用契約書のコピー
  • 賃金が確認できる書類(給与明細や雇用契約書など)
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 振込先の口座情報(通帳やキャッシュカードのコピー)

2. 手続きの流れ

再就職手当を受け取るまでの流れは次のとおりです。

就職が決まる
 ハローワークの紹介以外で就職が決まった場合でも、再就職手当の対象となることがあります。

就職の報告
 再就職が決まったら、速やかにハローワークへ報告します。

必要書類の提出
 就職から1か月以内に、必要な書類を揃えてハローワークに提出します。

審査
 ハローワークで申請内容が審査され、手当の支給可否が決まります。

支給決定・振込
 審査が完了し、支給が決定すると、指定した口座に再就職手当が振り込まれます。

3. 注意点

  • 失業手当を受給する前に就職が決まった場合でも、手当の対象となることがあります。
  • 申請期限を過ぎると手当を受け取れないため、早めに手続きを行うことが重要です。
  • 再就職手当は、自己都合退職や契約満了後の再就職でも対象となることがありますが、細かい条件があるため、事前にハローワークで確認しましょう。

以上が、再就職手当を受け取るために必要な書類と手続きの流れです。スムーズに申請を進めるために、早めに準備を整えておきましょう。

受給資格を満たすためのポイント

再就職手当を受給するためには、いくつかの重要な条件を満たす必要があります。本稿では、その要件について説明し、スムーズに手続きを進めるためのポイントを整理します。

まず、再就職手当は、失業保険(基本手当)の受給資格がある人が、一定の条件を満たして早期に再就職した場合に支給される制度です。そのため、基本手当の受給資格を満たしていることが前提となります。

次に、再就職手当を受けるためには、以下の条件を満たす必要があります。

  1. 待機期間(7日間)の満了後に再就職すること
    失業保険を申請した後、7日間の待機期間があります。この期間内に就職した場合は、再就職手当の対象にはなりません。

  2. 基本手当の支給残日数が3分の1以上あること
    再就職時点で、基本手当の給付日数が3分の1以上残っている必要があります。支給残日数が少ない場合、対象外となるため注意が必要です。

  3. 再就職先が安定した職業であること
    再就職先が雇用保険の適用事業所であり、1年以上の雇用見込みがあることが求められます。短期契約や自営業などは対象外になる場合があります。

  4. ハローワークまたは職業紹介事業者を通じた就職であること
    自分で直接就職先を探した場合、支給対象とならないことがあるため、ハローワークや認可された職業紹介事業者を活用することが推奨されます。

  5. 以前の職場に再就職していないこと
    以前勤務していた会社に再就職した場合、原則として再就職手当の対象外となります。新たな職場での雇用が条件となります。

以上のポイントを踏まえ、再就職手当の受給資格を満たすためには、再就職のタイミングや方法に注意し、ハローワークを活用しながら適切な手続きを進めることが重要です。事前に条件を確認し、スムーズな就職活動を行うことで、再就職手当の支給を受けることができます。

よくある質問と回答

1. パートや契約社員でももらえますか?

雇用契約が1年以上続く見込みで、雇用保険に加入する場合は、パート・契約社員でも支給対象となります。ただし、短期のアルバイトなどは対象外です。

2. 申請期限はありますか?

再就職した日の翌日から1カ月以内に申請しなければなりません。期限を過ぎると受給できなくなるので注意してください。

3. いくらもらえますか?

再就職手当の金額は、失業保険の残日数によって変わります。

  • 基本手当日額 × 支給残日数の60%(残日数が3分の2以上ある場合は70%)
  • 例:基本手当日額が5,000円、残日数が50日 → 5,000円 × 50日 × 60% = 150,000円

4. 失業保険を受け取らずに就職した場合は?

失業手当を受け取る前に就職した場合でも、「就業促進定着手当」や「就業手当」が受給できる可能性があります。

5. 再就職後にすぐ退職した場合はどうなりますか?

短期間で退職した場合、再就職手当を返還しなければならない場合があります。特に、1年未満で自己都合退職した場合は注意が必要です。

再就職手当に関する疑問があれば、ハローワークで最新の情報を確認することをおすすめします!


 

執筆者:家チカで働こう! ジモクル
(武蔵ロジスティクス株式会社 人材サービスグループ)
菅原 隆
〒143-0004
東京都大田区昭和島1丁目2番8号 昭和島ロジテムセンター
TEL:0120-200-450

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