派遣社員の賃上げ・平均時給の最新動向と交渉のコツを解説!
- コラム
2025年、派遣社員の時給はどうなる?最新の賃金動向と背景
派遣社員の平均時給はどのくらい?三大都市圏の比較と推移
2025年時点における派遣社員の平均時給は、地域や職種によって異なるものの、三大都市圏においてはそれぞれに特徴的な傾向が見られます。まず、最も平均時給が高いのは首都圏で、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県を含むこのエリアでは、平均でおよそ1,760円前後となっています。特にIT系や専門職の求人が多いため、全体の水準が底上げされており、一般事務職でも1,600円台後半、技術系では2,000円を超えるケースも少なくありません。
一方、関西圏においては、大阪府・兵庫県・京都府・奈良県などが中心となり、平均時給はおよそ1,540円程度です。オフィスワークから軽作業、さらには接客サービス職まで職種のバリエーションが豊富で、特に大阪市内では語学力や専門スキルを活かせる職種において高めの時給が提示される傾向にあります。
過去最大の賃上げ!2024年~2025年の上昇率とその理由
過去5年間の推移を見ると、2020年から2021年にかけては新型コロナウイルスの影響により、全体的に時給が抑えられる傾向にありました。しかし、2022年からは回復基調に入り、2023年以降は人手不足や最低賃金の引き上げなどを背景に、右肩上がりの傾向が強まっています。特に2024年から2025年にかけては、全国平均でも1,560円から1,580円前後に達しており、これは派遣市場全体の底上げを象徴する動きと言えるでしょう。
時給アップのタイミングと成功率を上げる交渉のポイント
時給交渉にベストな“3つ”のタイミングとは?
まず一つ目は、評価や契約の更新が迫っている時期です。この時期は、企業側も人材の継続や待遇改善を検討しているため、あなたの実績をもとに冷静かつ前向きな話し合いを持ちやすいです。
次に、目に見える成果を上げた直後というのも絶好のタイミングです。たとえば、大きなプロジェクトを成功させた直後や、上司から感謝や称賛の言葉を受けたときは、あなたの市場価値が高まっている状態なので、時給の引き上げを申し出る説得力があります。
そしてもう一つは、業務量や責任が増えたと自覚した瞬間です。仕事内容が当初の契約よりも明らかに拡大している場合、それに見合う報酬を求めることは自然な流れです。タイミングとしても理にかなっていますし、納得感のある交渉材料になります。
成功率が高まる派遣会社とのやり取りのコツ
まず大事なのは、「時給を上げてほしい」と伝える前に、しっかりと“理由”を整えておくことです。単に「もっとほしい」と言うだけでは、説得力に欠けてしまいます。例えば、「担当業務が当初より増えた」「他の同条件の案件に比べて低い」「業務の習熟度が上がり、即戦力として動けている」など、具体的な根拠を言葉にして伝えると、派遣会社も交渉しやすくなります。
また、普段からの信頼関係も実は非常に大きなポイントです。報連相がきちんとしている、勤怠が安定している、トラブルが少ない、職場での評判が良い。こうした積み重ねがあると、「この人の希望なら通したい」と思ってもらえる可能性が高くなります。交渉そのものは一時でも、成功の土台は日頃から作られているということですね。
職種・地域でこんなに違う?派遣時給の比較と注目ランキング
オフィスワーク・BPO・事務職の賃金差と傾向
派遣スタッフとして働く際、時給は「職種」と「地域」によって大きく変わってきます。たとえば、東京都内のオフィスワークは平均時給が高めで、特に英語を使う業務や専門的なスキルを要するポジションは2,000円を超えることも珍しくありません。一方、地方都市になると同じ職種でも300~500円ほど低くなる傾向があります。
関東・関西・東海エリアの平均時給ランキング【2025年版】
製造や軽作業の分野では、東海エリア(愛知・岐阜・三重)や関西圏で時給が高く、1,300円~1,500円台が主流。これは自動車や電子部品関連の工場が集中している地域的な特徴が影響しています。反対に、人口が少なく求人が限られる地域では1,000円前後の案件が多く、職種よりも地域差が際立ちます。
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執筆者:家チカで働こう! ジモクル
(武蔵ロジスティクス株式会社 人材サービスグループ)
菅原 隆
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