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派遣社員の忌引き休暇は取れる?制度や申請方法をわかりやすく解説【必見】

2025.06.12
  • コラム

派遣社員でも「忌引き休暇」は取れるの?

忌引き休暇とは?対象・期間・取扱いの基本を解説

派遣社員の場合、「忌引き休暇」は法律で義務付けられているわけではありません。そのため、正社員のように当然に付与されるものではなく、派遣元の会社が独自に制度を設けているかどうかに依存します。多くの派遣会社では、就業規則に「慶弔休暇」や「特別休暇」として定められていることがあり、その中に「忌引き休暇」が含まれているケースがあります。

制度として整備されている場合、対象となる親族の範囲や休暇日数、申請手続きなどもあらかじめ決められており、死亡届や会葬礼状などの証明書類の提出が求められることもあります。また、支給の有無も会社によって異なり、「有給」として扱われる場合と「無給」とされる場合があります。

一方で、派遣先(実際に働いている企業)ではなく、雇用契約を結んでいる派遣元がこの制度の有無を決定します。したがって、忌引き休暇を取りたい場合は、まず派遣会社の担当者に相談し、就業規則を確認することが重要です。

派遣社員が取れるかどうかは「派遣元の制度」によって異なる

派遣で働く場合、実際の勤務先である派遣先ではなく、雇用契約を結んでいる派遣会社(派遣元)の就業規則に基づいて判断されます。福利厚生や特別休暇の制度は派遣会社ごとに違うため、登録時や就業前に制度の有無を確認することをおすすめします。

特に長く働きたいと考えている方、正社員登用を目指す方にとっては、こうした制度の整備は非常に重要です。最近ではキャリア支援や社会保険の完備、サイト上での制度説明なども充実しており、「サポート体制のある派遣会社を選ぶ」ことが派遣求職者の大切なチェックポイントになっています。

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忌引きのとき、誰にどう伝える?

派遣元への伝え方(派遣会社の担当者へ)

まずは電話で連絡を入れるのが基本です。早朝や時間外であれば、留守番電話に簡潔に事情を伝えたうえで、後ほど再度連絡しましょう。

「お世話になっております。〇〇(自分の名前)です。突然のご連絡で申し訳ありません。実は親族に不幸があり、〇月〇日より数日間、忌引きでお休みをいただきたくご連絡いたしました。正式な続柄や日程などは改めてご報告いたしますが、まずは急ぎご連絡いたしました。」

派遣先への伝え方(現場の上司や指揮命令者へ)

派遣元に連絡した後、派遣元の指示に従って派遣先へ連絡することが一般的です。直接連絡するよう指示があれば、以下のように丁寧に伝えましょう。

「お忙しいところ恐れ入ります。派遣社員の〇〇です。私事で恐縮ですが、近親者に不幸があり、忌引きのため〇日からお休みをいただくことになりました。急なご連絡となり大変申し訳ございません。派遣元にもすでに連絡しております。」

派遣元担当者から派遣先への伝え方

「いつもお世話になっております。〇〇スタッフサービスの△△です。派遣中の〇〇さんですが、ご親族にご不幸があり、〇月〇日から〇日まで忌引きのためお休みをいただくことになりました。急なご連絡となり申し訳ございません。復帰予定日が確定しましたら、改めてご連絡させていただきます。」

派遣会社からの弔電、香典制度

多くの派遣会社では、慶弔見舞金の制度を就業規則などに明記しており、その中に「香典」や「弔電」に関する取り決めが含まれていることがあります。たとえば、一定の就業期間を超えている派遣社員に対しては、親等に応じて弔電を送ったり、香典を支給したりするケースもあります。ただし、勤務期間が短い場合や登録型派遣の場合は、対象外となることも少なくありません。

また、申請がなければ派遣元が状況を把握できないこともあるため、本人からの申し出が前提となることがほとんどです。よって、該当する場合には、速やかに派遣元の担当者へ連絡し、対応の可否を確認することが重要です。制度として用意されていても、個別に申請しない限り何も行われないことが多い点には留意する必要があります。

葬儀終了後の職場復帰

葬儀を終えた派遣社員が職場に戻る際には、まずは無理をせず、自身の体調や気持ちに配慮しながら復帰することが大切です。出勤初日には、派遣元の担当者や職場の上司に挨拶をし、休暇中の対応への感謝を伝えると、スムーズに仕事へ戻りやすくなります。特にお世話になった方へは、口頭で「ご迷惑をおかけしました」「ありがとうございました」と一言添えるだけでも、良好な関係が保てます。

職場によっては業務の引き継ぎや状況の変化があるため、復帰後はまず現在の業務内容を確認し、必要に応じてサポートを仰ぐ姿勢も重要です。また、周囲が気を使ってくれる場面もあるかもしれませんが、その際は無理に明るく振る舞う必要はなく、自分のペースを大切にすることが、心身の安定にもつながります。

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執筆者:家チカで働こう! ジモクル
(武蔵ロジスティクス株式会社 人材サービスグループ)
宮崎 純一
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東京都大田区昭和島1丁目2番8号 昭和島ロジテムセンター
TEL:0120-200-450

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