ジモクル

派遣社員が受ける一般健康診断と特殊健康診断の条件

2025.03.24
  • コラム
目次

派遣社員が受ける健康診断の基本

 派遣社員の皆さまが健康で安心して働けるよう、定期健康診断の受診が推奨されています。健康診断は病気の早期発見や健康管理に役立ち、働くうえで重要なものです。対象となるのは、雇用期間が1年以上、または1年以上継続して勤務する予定の方で、1週間の労働時間が正社員の4分の3以上の方です。

健康診断では、身長・体重・BMI・腹囲の測定、血圧測定、視力・聴力検査、胸部X線検査、尿検査、血液検査(貧血・肝機能・血糖値・コレステロールなど)、心電図検査(必要に応じて)などが行われます。費用は派遣会社または就業先が負担することが多いため、詳細は派遣元にご確認ください。

健康診断は派遣会社が指定する医療機関で受診でき、予約方法や受診期間については派遣元の指示に従ってください。健康診断を受けることで、自分の健康状態を把握できるだけでなく、病気の早期発見・予防や健康管理のアドバイスを受けることができます。健康は仕事のパフォーマンスにも影響するため、定期的に健康診断を受け、安心して働ける環境を整えましょう。

ジモクルでは、自宅から近い職場を優先的に紹介するため、通勤時間を短縮できます。長時間の移動を避けることで、健康を守りながら働ける環境を提供しています。

ジモクル

特殊健康診断が必要な派遣社員の条件

派遣社員が特殊健康診断を受ける必要がある条件は、主に有害業務に従事する場合です。有害業務とは、健康に悪影響を及ぼす可能性のある物質や環境にさらされる作業を指します。具体的には、以下のような業務が該当します。

  1. 有機溶剤や鉛、特定化学物質を使用する業務
    有害な化学物質に接することで、慢性的な健康問題や急性中毒を引き起こす可能性があるため、特殊健康診断が必要です。

  2. 高温・低温作業
    極端な温度での作業は、体調に大きな影響を与える可能性があり、健康リスクを避けるために定期的な検査が求められます。

  3. 騒音が大きい環境での作業
    長時間騒音にさらされると、聴力に影響を与えることがあり、聴力検査を含む特殊健康診断が必要です。

  4. 振動工具を使用する作業
    手や腕に振動を加える工具や機械を使用することが多い業務では、手根管症候群などの障害が発生する可能性があり、健康診断が義務付けられています。

  5. 放射線業務
    放射線を扱う業務では、被曝のリスクがあるため、定期的な健康診断で影響を早期に発見する必要があります。

これらの業務に従事する派遣社員は、法令に基づき特殊健康診断を定期的に受ける義務があります。派遣元事業者は、その実施を確実に行う責任を負い、派遣先と連携して社員の健康管理に取り組むことが求められます。

ジモクル

派遣先と派遣元の責任

 健康診断における派遣元と派遣先の責任については、双方が協力し合い、労働者の健康を守るために果たすべき重要な役割があります。特に、派遣労働者はその勤務先が変わることが多いため、健康診断の取り決めや結果の管理において、派遣元と派遣先がしっかりと連携することが求められます。

まず、派遣元の責任としては、派遣労働者が法定の健康診断を受けることができるよう、適切な手配を行うことが挙げられます。派遣元は、労働者が定期的に健康診断を受ける義務を負っており、診断の手配から結果の管理、必要に応じてフォローアップを行う責任があります。また、健康診断の結果については労働者に通知し、必要な場合には健康状態に関する支援を提供することも大切な役割です。

一方、派遣先の責任は、健康診断を受ける環境を整えることです。派遣先は、労働者が勤務中に健康診断を受けることができるよう、勤務スケジュールの調整や必要な配慮を行うべきです。さらに、派遣先は、労働者が健康診断で異常が発見された場合、結果に基づいて適切な措置を取る必要があります。これには、労働環境の改善や健康への配慮が含まれ、必要であれば派遣元と連携して対応を行います。

つまり、派遣元と派遣先は、それぞれの責任を果たしつつ協力し、派遣労働者の健康を守るための体制を築くことが求められます。労働者の健康が最優先であり、そのためには両者がしっかりと役割を分担し、コミュニケーションを取ることが不可欠です。

健康診断の流れと受診のポイント

健康診断の受診ポイント

  1. 事前準備をしっかりと 健康診断前日は、できるだけ十分な睡眠をとり、疲れを取るようにしましょう。また、食事にも注意が必要です。血液検査や尿検査の場合、空腹状態が求められることがありますので、検査前の食事制限に従ってください。

  2. リラックスして受けることが大切 健康診断を受ける際、緊張してしまうこともありますが、リラックスして臨むことが重要です。深呼吸をして気持ちを落ち着け、普段通りに受診しましょう。

  3. 必要な情報は事前に準備 服用中の薬やアレルギー、過去にかかった病気など、医師に伝えるべき情報はあらかじめ準備しておきましょう。これにより、診断結果がより正確になり、必要な検査やアドバイスが受けられます。

  4. 水分摂取に注意 健康診断前に十分な水分を摂取することは大切ですが、糖分やカフェインが含まれる飲み物は避け、できるだけシンプルな水やお茶を選びましょう。

  5. 検査結果をしっかり確認 健康診断後に送られてくる結果をきちんと確認し、気になる点があれば医師に相談しましょう。異常があった場合、早期に対処することが予防につながります。

  6. 定期的な受診が大切 健康診断は、毎年受けることが推奨されています。普段から体調に不安がなくても、定期的にチェックすることで早期に健康問題を発見できます。

健康診断は、自分の体調を把握し、病気を予防するために欠かせないものです。受診する際には、事前準備や結果の確認をしっかり行い、健康管理に活かしていきましょう。

ジモクル

執筆者:家チカで働こう! ジモクル
(武蔵ロジスティクス株式会社 人材サービスグループ)
菅原 隆
〒143-0004
東京都大田区昭和島1丁目2番8号 昭和島ロジテムセンター
TEL:0120-200-450

家から近い職場で理想の働き方を見つけよう!「ジモクル理想の働き方を見つけよう!ジモクル